高校野球部の裏側をちょっとだけ見させてもらった。
いま、甲子園のグラウンドで戦っている部員、ベンチで、スタンドで見ている部員たちも、あんな感じなのだろうか?と思わせる場面がたくさんある。
合コンや喫煙・飲酒など、おいおい大丈夫か!って場面もあるけど、若くて明るくて危なっかしくて本当に面白い。
ちなみに、主人公の家族も面白い。息子を持つ父親って、ああやってさりげないのだろうか。
しかし、やっぱり見ごたえあるのは、補欠部員である主人公たちの、ベンチ入りをかけたポジション争いから決着がつくまで。
補欠部員同士の、むき出しの闘争心と、それを冷めた目で見守るレジュラー部員の温度差。
ベンチ入りを果たせなかったライバルの叫びと、それを聞いてしまった主人公の悶えは、こっちまで胃液がオエッとなる現実感。
このとき、主人公が新聞記者に思わず言う、「誰か死ねばいいのにって思っている人がいることを忘れないでください」。ここは、選ばれない者たちの呪いの言葉。
そのあとすぐに、明るい顔と声で「良い記事を書いてくださいね!」と“表の顔”で言うので、そのギャップにゾクッとくる。
ときどき挟まれる、スカウトや監督、報道陣たちのやりとりも少し滑稽。部員が商品になっていく過程がわかる。そういうのを見て、大人になっていくんだなあ。やっぱり、部活って、必要な気がします。
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